「テッドの迷宮」の「地下6階」にて、第二の「街」を発見した全員盗賊パーティー。同施設を拠点として、さらなる深層の攻略へと挑む。
では、探索を開始する。
「街」から降りてきた「地下7階」は、渦巻状に続く通路の周囲に無数の扉が存在する構造になっている。
このフロアに関しては、イベントを無視して脇目も振らずに次階層を目指すというわけにはいかない。これまでの順番通りならば「魔法使い呪文Lv4」を封印した「石碑」が隠されていると思われるためである。
当該の「石碑」の封印を解除し、後衛3人が「ギガファイア」「プリズミックレイ」等の集団攻撃呪文を連発できるようになれば、大幅な戦力アップが期待できる。
また「ピット」や「毒の沼」の回避、ならびに先制攻撃の確率を上げるためにも「レビテイト」はどうしても欲しい常駐呪文である。
これまでに攻略してきた階層を振り返ると、呪文が封印された「石碑」は各フロアの南西エリアに集中している印象がある。まずはその周囲を重点的に探索するのが良さそうだが、残念ながらそのエリアに侵入できそうな扉が現時点では見当たらない。
延々と続く長い通路を折り返したその先で、次の階層へと続く下り階段を発見。
魔呪文Lv4の「封印」の所在さえ判明すれば、このフロアの探索も終了となる。
隠された扉の奥で、探し求めた「石碑」を発見したのだが……
あれ?「僧侶呪文Lv4」……だと!?
順番通りならば、このフロアで解除される封印は「魔法使い呪文Lv4」のはずだ……が、ここで想定外のイレギュラーが発生。
僧侶呪文の「レベル4」はパーティーメンバーの誰ひとりとして習得していないが、念のため封印の解除はしておこう。実は魔法使い呪文の間違いでした……というイベントテキストの設定ミ……いや幸運な展開も微レ存?
守護者である「ケンタウルス」との戦闘には問題なく勝利。
なるほど。
「レビテイト」の呪文が依然として封印されたままの状態にあるということは、やはり解放されたのは「魔法使い呪文Lv4」ではないようだ。
……ということは、目当ての「石碑」は次の階層にあるはずだ。一旦「地下6階」の「街」へと帰還して消耗した巻物類を補充し、今度は「地下8階」の探索に着手しよう。
「地下8階」にて次階層への下り階段を発見。だが、肝心の「魔法使い呪文Lv4」の石碑は未だ見つからない。
ああ。目的の場所は恐らくこの先にあるのだろう。
「毒の沼」を踏破した先に、呪文「レビテイト」詠唱解禁の石碑が置かれているという素敵な状況に違いない。念のため「毒消し」の残数を再確認し、意を決して扉を開く。
うわあ。これマジすか。
まさか……
この無数のイベントマスの中から「石碑」を探せということか。ハズレは全て毒沼だよ(はぁと)
真正面に位置するこれが「石碑」でなかったら……泣くよ。
安心してください。石碑ですよ。
無事に「石碑」を見つけたとは言え、まだ守護者との戦闘が残っていることを忘れてはならない。
馬鹿でかい双頭の蛇をあっさりと撃破。
そして、首尾良く「魔法使い呪文Lv4」の封印が解除された。待望の「レビテイト」解禁である。
さて、次は「地下9階」である。このフロアには「僧侶呪文Lv5」の「石碑」があるはず。探し出し、封印を解除するのだ。
「地下9階」は透明壁にて遮られた迷路になっているらしいが、一切問題ない。「方位の巻物」の準備は万全だ。
あちらこちらに「魔法禁止」の床が存在し、通過する度に常駐呪文が掻き消される。地味だが嫌らしいトラップだ。
「石碑」よりも先に、次の階層である「地下10階」への下り階段を発見。いつもの展開である。あとは問題の「石碑」を見つけるだけなのだが……
「小マップ表示」のスイッチを発見したことにより、探索が格段と楽になる。そしてついに「石碑」のある玄室への鉄格子が開いた。
ここの守護者はアンデッド系か。
勝つには勝ったが、MPをほぼ使い切ってしまった。巻物類もほとんど残っていない。ここは一旦「街」へと帰還すべきだろう。
全員のレベルが「16」へと上がった。
盗賊たちにとって「レベル16」に到達することは非常に大きな意味を持っている。
何故なら、主武器の攻撃回数が「2回→3回」、補助武器の攻撃回数が「1回→2回」へと上昇する節目であるからだ。物理攻撃によって与えるダメージが単純計算で「1.5倍」以上になる。前衛職には到底及ばないにせよ、大幅な戦力アップであることは間違いない。
では、成長した自信を胸に「地下10階」へと向かおう。
さて、このフロアの封印は「魔法使い呪文Lv5」であろう。そして同レベルの魔法使い呪文を習得している者は、このパーティーには存在しない。したがって、次の階層「地下11階」へ下りることだけを考えて進めばよいのだ。
恐らく、目的の階段は「南西」エリアの「X:02/Y:02」の座標にあるはずだ。そこを目指してなるべく最短距離を進む。
だが、想定していた座標(X:02/Y:02)に階段は見つからない。次は「南東」及び「北西」の角を確認しよう。
その後、「南東」の座標にて下り階段を発見。
階段を下りた先はレンガ壁である。つまり、この「地下11階」にも「街」が存在するのだろう。ようやく一息つけそうだ。