発売前日に急遽「発売延期」のお知らせ。
本作『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は皆様が御存知の通り、オリジナルの『ウィザードリィ』のうち、シナリオ1“狂王の試練場”、シナリオ2“ダイヤモンドの騎士”、シナリオ3“リルガミンの遺産”、シナリオ4“ワードナの逆襲”、シナリオ5“災渦の中心”その全てに一切関係がない独立した作品であることを改めてご説明します。また、上記作品の精神的な後継者ではなく、あくまでシナリオ#6~8を超えた、さらなる新『ウィザードリィ』であることをここに宣言します。
また、延期にあたってはタイトル名の変更及び事前にお知らせしていたビジュアル面のゲーム機能などについても一部変更・削除される可能性があります。新たな発売日及びリリース時のゲームの機能につきましてはお知らせできる段階で改めて告知いたします。
文面から察するに、原典である「Wizardry #1~5」の版権絡みで何かあった模様。15年前のオリジナル版発売時には特に問題は無かったはずだが、今回のリメイク版がSteamによる全世界配信となったことで、メイルシュトロームの中心から良からぬものを呼び寄せてしまったのだろうか。
今後の対応としては、「タイトル名の変更」ならびに「ビジュアル面のゲーム機能等を一部変更もしくは削除する可能性」が挙げられている。
ちなみに「Wizardry」の商標権そのものは、現在ドリコムが所有している。
現権利元(ドリコム)とのトラブルは一切無いと強調されているため、「Wizardry/ウィザードリィ」の表記は堂々と使用できるはず。したがって、タイトル名の変更とは「五つの試練」の部分を指すのだろう。「五つ」の公式シナリオが、原典である「Wizardry #1~5」の再録なのではとの誤解が生じ、原典#1~5の版権所有者(謎)から変更を要請される事態に至ったのかもしれない。
また「ビジュアル面のゲーム機能等を一部変更もしくは削除」に関し、以下は「ウィザードリィ外伝 五つの試練」公式Twitterアカウントの英文ツイート。
「the visual game features related drawing function and the UIs」と説明されている。
事前発表のあった「drawing function」に該当する機能は、「カスタムポートレート」と「ユーザーの作成したモンスター画像データの取り込み」の2つだが、どの辺りが版権問題に抵触すると判断されたのか現時点では全く不明だ。
いずれにせよ、今後の対応の進捗が公表されるまでは静観するしかない。
既存シナリオの改修作業に集中するか。